現在地:HOMENEWS&TOPICS

【ブログ更新】歳をとると、なぜ筋肉が落ちるの?〜加齢による筋量減少の仕組み〜

こんにちは!


健康運動指導士で
NSCA・CSCS
パーソナルトレーナー片平和誠です


加齢とともに筋肉が減少することを
サルコペニアと言います


加齢によって筋肉が減少する原因は
様々分かっています


今日はその一つをご紹介します


加齢による筋肉量の減少は、


遅筋よりも
速筋の方が多いと言われています


この理由は、
速筋を支配している
速筋型運動神経が
加齢により選択的に脱落する
からと言われています


???
という方も多いと思いますので、
もう少し解説しますね


筋肉には大きく分けて
遅筋と速筋と
2種類あります


遅筋は
瞬間的に大きな力を発揮できないが
持久性に富んでいる筋肉、


速筋は
瞬間的に大きな力を発揮できるが
持久性に乏しい筋肉です


そして遅筋にも速筋にも
神経がつながっていて、
それを運動神経と言います


※ちなみに、
これは神経の名前ですので、
世間でよく言う「運動神経が良い」
の運動神経とは意味が違います


運動神経にも
筋肉と同じように特徴があり、
遅筋を支配している運動神経
(遅筋型運動神経)は
脳からの運動指令の伝達速度が遅く、


速筋を支配している運動神経
(速筋型運動神経)は
伝達速度が速いです


そして実は、
加齢に伴って
速筋型運動神経が
選択的に死滅していく
ことが分かっています


そして運動神経を失った速筋はなんと、
遅筋型運動神経が支配
するようになります


すると、
今まで速筋型運動神経に支配
されていた速筋は
遅筋の特性に変化していきます


そのようにして、
加齢によって
筋肉量が減りつつ、
遅筋の比率が増えていきます


また加齢によって筋肉が減少するのは、
以下のような原因も考えられています


○不活動や活動量減少による筋肉の萎縮
○筋繊維の元となる筋衛生細胞の減少
○筋タンパク質の合成を促進させる同化ホルモンの減少
○筋タンパク質を合成させる働きを持つ酵素に対する抵抗性の増加
○栄養(タンパク質)不足などによる、筋タンパク分解の亢進
など


これが、
「歳をとると筋肉が落ちる」
理由です


それでは、
加齢による筋肉減少を
防止するには
どのようにすれば良いでしょうか?


それはまた次回に!