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【ブログ更新】加齢による持久性パフォーマンス低下の原因

加齢による筋力の低下と同じように、持久性パフォーマンスも加齢とともに低下します。

筋量の減少と類似していて、最大酸素摂取量は40歳を過ぎると年に1%ずつ減少していくとされています。

またWorld Masters Athletics によると、10,000m走のタイムは60歳を過ぎると急激に低下します。

持久性パフォーマンスを決定づける主な要因は以下の3つです。

・エクササイズエコノミー
・乳酸閾値
・最大酸素摂取量

■エクササイズエコノミー
エクササイズエコノミーは、乳酸閾値を下回る最大下運動強度で運動中の定常状態の酸素摂取量として表されます。
いくつかの研究では、このエクササイズエコノミーは加齢によって変化しないとされています。

■乳酸閾値
乳酸閾値は、漸増負荷運動テスト中に血中乳酸濃度が急激に上昇する点として表されます。
持久性パフォーマンスにおいて重要な因子ですが、最大酸素摂取量に比べて加齢による影響を受けないとされています。

■最大酸素摂取量
酸素摂取量の最大値です。多くの研究から、加齢により最大酸素摂取量が低下することが報告されています。
最大酸素摂取量は、最大心拍出量と最大動静脈酸素較差の掛算で表されます。
最大心拍出量は、一回拍出量と最大心拍数の掛算ですが、加齢により両方とも減少します。
また最大動静脈酸素較差も加齢により減少するとされていますが、それは毛細血管とミトコンドリア密度の低下が原因と言われています。

結果、加齢による持久性パフォーマンスの低下は主に、最大心拍出量の減少と、毛細血管・ミトコンドリア密度の低下が原因と言うことですね

高齢者の持久性運動にあたっては注意点が多々ありますが、
ただ闇雲にウォーキングするのではなくて、
目的を明確にしてメニューを組み立てていくことが大切です